安東 玄人 GENTO ANDO
バリトン歌手 Baritone Singer
安東音楽事務所代表、岩国オペラ協会会長。
岩国市出身。国立音楽大学声楽学科卒業。ロンドンとミラノに留学。藤原歌劇団団員。
藤原歌劇団に、06年ジ・インペリアルオペラ「フィガロの結婚」を経て、08年「どろぼうかささぎ」(日本初演)で本公演デビュー。各音楽誌で絶賛された。更に、この公演はNHK教育chでも放送され話題となった。その後、トヨタ・コミュニティオペラ「蝶々夫人」に出演し、同オペラでは14年藤原歌劇団公演、15~22年文化庁/宮崎・山形・山口・広島公演にも出演。15年「ランスへの旅」ではロッシーニ演奏の世界的権威である故アルベルト・ゼッダ氏と共演し、コミックバリトンの難役を務め上げた。16年「トスカ」に出演。同年「カプレーティ家とモンテッキ家」では急遽代役で出演し、絶賛される。17年新演出「カルメン」に東京・名古屋の両公演に出演。同年、にっぽん丸クルーズオペラ「カルメン」にも出演し、成功を収めている。18年「ナヴァラの娘」(日本初演・NHK BS2で放送)に東京・名古屋の両公演に出演。近年では21年「フィガロの結婚」、「ラ・ボエーム」、「ジャンニ・スキッキ」、「清教徒」に出演。藤原歌劇団の中堅バリトンとして高い信頼を得ており、数多くの主催オペラ公演やコンサートにソリストとして出演し続けている。
新国立劇場では2018年「ホフマン物語」でデビュー後、同年「トスカ」(鑑賞教室)、2023年「ホフマン物語」に再度出演。他にも数多くの主催公演にカヴァーキャストとして参加している。
日本オペラ協会では「葵上」でデビュー後、「美女と野獣」、「天守物語」、「夕鶴」、「魅惑の神はデスゴッデス!」等に出演。いずれも高い評価を得る。
「Pacific Music Festival2010」では世界的指揮者ファビオ・ルイージ指揮/監修の「ラ・ボエーム」に、数百人のオーディションの中から抜擢され出演。同氏から高い信頼を得た。
03年の本格的オペラデビュー以降、「ラ・チェネレントラ」ドン・マニフィコ、「愛の妙薬」ドゥルカマーラ等のコミック・バリトン役を中心にキャリアを積み、12年からは「仮面舞踏会」レナート、「オテッロ」イヤーゴ、「蝶々夫人」シャープレス、「トスカ」スカルピア、「道化師」トニオなどセーリオの難役にも出演し、役柄に相応しい深い音色の声と、舞台上での圧倒的な存在感で常に好評を博している。
その他、第九ソリスト、各宗教曲ソリストとしても活動し、クラシック以外ではミュージカル「マイフェアレディ」、「アラジン」にも出演し、特に「アラジン」のジーニー役では持ち前のキャラクターと歌唱力で、スタンディングでの喝采を浴びた。
また、プロのオペラ歌手のみで構成される合唱団「東京オペラシンガーズ」にも2006年から継続的に参加しており、世界中の名だたる指揮者達と共演するなど合唱にも精通している。
自身でもオペラやコンサートを数多くプロデュースしており、岩国市への移住を機に、岩国発の、岩国地域に根ざした音楽活動を目指す。